空港の迎えのおっちゃんは私を学校の寮に連れて来てくれた。
そこから寮の責任者的な方に部屋まで案内された。勿論、ここまでみんなから言われたことは、ほとんど理解していない。
部屋に入ってみると私の部屋は、3人部屋で同居人は韓国人、中国人、そして私日本人である。年齢も、国籍もバラバラであるが、外見は皆似たようなアジア人である。3人の共通語は英語になるので、会話は皆カタコトの英語になる。共同のキッチン、共同のバス、トイレである。
日・韓・中 共同部屋の寮生活
とにかく自分の部屋のベッドに横になってみた。
まずは着いた。ここからだ。やってやる。何をかは分からないが不思議と気合が入っていた。
ネットもスマホも普及していない時代だったので、無事に目的地に着いたことだけを家族へ伝えるべく寮にある電話を使って国際電話で伝えた。何日かぶりに聞く聞き慣れた日本語は、今自分のいる場所からの距離をとても遠くに感じさせた。ただいつもながら、どこにいてもホームシックにはならない。好きで来ているのだから。結果電話は後にも先にもこの一度だけとなった。
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