西インドの車窓から...(石丸謙二郎さん風で)

India

生温かい鉄格子越しに見るインドの景色は〜、ほぼ変わり映えしなかったぁ〜(下條アトムさん風で)

はい!ナマステ〜🙏コルカタのハウラー駅を夜の20時35分発ということで、元々のわての習性で日本は勿論どの国でも10分前行動なので、少しだけ早く駅に着き、目的地ガヤ行きの列車が来るという教えてもらったホームに向かう。勿論そこにはまだ列車は来ておらず静かで、何の虫かは分からないが虫の声が遠くの方で聞こえていた。しばらく経って時計を確認するともうほぼ出発時刻の35分になっていた。駅や人の光景はしばらくしても何も変わらず、そうなるとただそこにいる自分が不安になってくる。え!まさかもう乗るはずの電車は行ってしまったんじゃなかろうか!?だってもう30分くらい待っているよ〜。いや落ち着け自分!日本では時刻表などがあり、分単位で人々の生活リズムが出来上がっているから日本人は正確過ぎると聞いたことがある。他の国はもう少し時間に余裕を持っているのではないか。オーストラリアは生活スタイルはゆったりしていたが時間は通常通りだった。他のアジア圏では列車にまだ乗っていない。どうでも良い過去の経験を思い出し始め、半ば諦めのような、でもこの後どうするか考えもつかない頃、約一時間ほどして長い長い列車がホームに入ってきた。何なんでしょうか、こんなにも待たされたのにも関わらず、怒りではなく無事に来てくれてありがとうという感謝の気持ちまで生まれているからこの国は不思議。勿論誰1人悪気はないので、駅長さんに文句なんて言っても、間違いなく「ふ〜ん、でっ??」と言われて終わる。この国にいる間はこの国のリズムで生活しなくては、だから文句なんて言う気すら消え失せた。

列車に乗り込むには自分の座席シート番号だけが頼り

さてこの列車は、貨物まで含むため後方が見えないくらい長い。この列車内で一度乗車してから自分の座席を探すのは人の多さから相当時間がかかることはすぐに分かった。きっとこんなに到着に時間がかかったのだから時間を気にせず停車しているはずだと思い、慌てずに列車の外にある座席番号を確かめながら自分の座席番号の列車に飛び乗る!やった!やっとインド初の寝台列車に乗れたのだ!う〜ん暑さと何のスパイスかは分からないが、もはや様々な香りが入り混じっている。香りと言ったが、においの方が日本語的には合っている気がする。もっと言えばにおいよりも臭い方が近い。(遠回りした表現で3行も使ってしまった!)

まぁそんなことはこの国に踏み入れた時から承知して、周知の事実なので気にしない!例え寝る時には全くワテのプライバシーを守るものがない、汚いシート一列だけだとしても自分の席だー!やっと見つけたー!やったーー!ん?知らないおっさんがいる。わての席に。どでかい太ったおっさんがいてるー!!疲労がピークに近いわては速攻でそのおっさんに「ココ、ワテのセキ!」とチケットを見せながら言うと。この国特有なんですかね?「あ〜、そ!」的な外見からして太々しそうなおっさんでしたが、一切笑顔も、愛想もなくしっかり中身まで太々しかったです。しかし落ち着け〜郷にいれば郷に従えだ〜。無事お尻が生温かい席をゲットできたのだから、良しとしよう!今日はもう列車が遅く到着したせいで大分遅い時間だ。列車もいつの間にやら発車しており、辺りが暗くなってくると自然とみんな寝る雰囲気になった。あぁ〜!そっか今、座っていて背もたれになっているこのシートを真ん中のベッドに鉄のチェーンで繋ぐのかぁ〜なるほどねぇ〜!分かりやすい!簡易三段ベッドの出来上がりだ!今夜は初めての列車で緊張と、プライバシーのない不安、誰彼構わず、例え物取りだろうと通路を素通り出来てしまうこの状況でうまく眠ることができるだろうか.....案の定、いつも通り、計算通り、前置きがフリのように、わて時間場所問わずに30秒切るくらいで眠りについてました。朝起きたら1Aランクの個室エアコン付きに移動してますように.....今宵はこの辺りでオヤスミナサイ。

今回のブログの最後に、どこの国でも何か小さな問題が起きても、できる限り現地では問題のある行動、やられてもやり返す気持ちは捨ててしまえ!命が一番大切だぁ〜!と言うことを伝えておこうと思いまして。例えば先ほどのワテに起きた見知らぬおっさんに自分の席を取られていても、(ワテの席を温めておいてくれたのねありがとう秀吉!くらいの気持ちで!)また例えば交渉で13ルピーと言って乗ったリキシャーに着いたら30ルピーとキレられても、(ワテの発音が分かり辛かったんだな!次は紙に数字を書こうとか、ちなみにその運転手にはこちらもキレて13ルピーしか渡さなかったけど)

例えそこで口論や、喧嘩になっても最終的には必ずこちらが不利になる。引き際が大切ですぞ!なぜならその人の顔、いや基本的には人相なんて覚えられない!逃げられても捕まえられないと思う。そうなると恨みを買って後で何かされるようなことは出来る限り避けたい。人口密度の高い列車内ではこちらも逃げられないし、一瞬で何か起きても、きっと野次馬も含めて人が多過ぎて犯人を見つけ出せないのである。言葉も良くは通じない。ただ勿論こちらも引けないところは引かないで、時と場合、その時の状況を一瞬で判断して安全な旅にしていきましょう!あ!真面目に終わってしまう....そうそう!どうやって嘘つき30ルピーおっちゃん運転手を負けせたかというと、目的地に到着して最初の会話は穏やかに、

ワテ「ありがとうございます〜!はい、これ約束の13ルピー」

おっちゃん運転手「??いやいや30ルピーでしょ!?」

ワテ「ちょっと〜冗談はやめてよ〜!13ルピーって言ったでしょ〜!」

おっちゃん運転手「言ってない!30だ!おいっ!いい加減にしろよ!ちゃんと30ルピーよこせ!」

この頃にはもう周りは昼間から暇であろう野次馬に取り囲まれております。

ワテ「よこせだと〜!そっちこそいい加減にしやがれ!んもう〜いい!お前になんか1ルピーも払ってやるもんか!」(いや乗らせてもらったのは事実なんだから少しは払いなさいよと今は思いますよ!)そう言い放ってそのまま払わずに通りを歩き出してすぐに。

30ルピー「わ、わ、分かったよぉ〜!まったくよ〜!13で良いよ〜!(あんたには負けたよ〜)あ!最後のは()は言われてないです。そんな雰囲気だったんで!」

13ルピー執着日本人「ふ、分ればいいんだよ!おっちゃん!だって13て最初から言ってたんだからさ!もう俺にはこんな手使わないでくれな!わてまだしばらくこの街にいるからまた会えば乗せてね!ありがとう!」その後1週間ほどその街にいたけれど、そのおっちゃんのリキシャーには一回も会わなかった。こう書き終えて改めて自分の小ささに驚いたので今日はここで筆を置きます。

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